
オールドファンや野球の歴史に詳しい方なら名前を聞いたことがあると思いますが、
一般の野球ファンの方には馴染みがないチームかもしれませんね。
ライオン軍とは、「ライオン歯磨き」で有名な小林商店(現:ライオン株式会社)がネーミングライツとして球団名に自社製品であるライオン歯磨きの”ライオン”をチーム名に冠した球団です!
チームには日本プロ野球史上初の1000試合出場を記録した坪内道典選手や、
日本プロ野球史上3人しかいない左投げで二塁を守った鬼頭数雄選手など魅力的な選手が在籍していました。
僕はそんなライオン軍について詳しく知りたいと日ごろから思っていたのですが、、
Web上には資料が少なく、書籍もこれといったものに巡りあえず、ライオン軍に関しての教養が浅いままでした。
しかし今回ついにライオン軍について詳しく書かれた「史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦」という本を発見し読んでみたところ非常に面白かったので、今回ご紹介していきたいと思います。
目次
- あらすじ
- 見所!
- 広告に興味がある人にも読んでほしい
- さいごに
あらすじ
この本はまず、ライオン軍の前身となる大東京軍がどのようにして生まれたのかについてからはじまります。
大東京軍が成立し職業野球が開始されたのもつかの間、大東京軍は選手への給料も払えないよう資金難に見舞われます。
そこで球団は新たなスポンサーとして「ライオン歯磨き」で有名な小林商店に話を持ちかけ、
「ライオン軍」が誕生することになるのですが、ここで小林商店の宣伝企画のプロたちが手腕を発揮し、あの手この手で野球を使った宣伝を考えていきます!
戦争が始まり外来語の「ライオン」が使用禁止になるまでのライオン軍の歴史、戦略を深く知ることができる唯一の書籍と言って過言ではないでしょう。
見所!
この本の何と言っての見所は詳細な資料です。
ライオン軍の公式戦成績はもちろんのこと、
巡業試合やライオン軍の応援歌である「制覇に進む若き獅子」の歌詞
当時の小林商店内で配布された「ライオンだより」
など通常では目にすることができない豊富な資料が掲載されており、知的好奇心をくすぐられます。
また野球の歴史書という側面はもちろんのこと、人間ドラマとして読むこともできます。
黎明期のプロ野球にありがちな人間関係のもつれや衝突について克明に描写されており、当時の情景が脳裏に浮かんできます。
広告に興味がある人にも読んでほしい
そしてこの本は野球に興味がある人はもちろんのこと
広告に興味がある人にも読んでほしい1冊です。
タイトルが「最強宣伝作戦」とある通り、この本のメインは「宣伝」です。
なので野球に関する文章と同じくらい「広告」に関する文章がちりばめられていて、
小林商店が行っていた先進的な広告術や、広告に関する熱い思いなどを見ることができます。
僕はこの本を読んで

さいごに
本日は「史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦」をご紹介しました。
ライオン軍に関して学ぶ本として最高の教材ですし、
広告というものについて見識を深めるにあたっても素晴らしい読み物だと感じました。
「野球の知識に関しては誰にも負けない」というような真の野球ファンの方や
「広告って面白そう」と思っている方はぜひ一読してみてはいかがでしょうか?
突然ですが、皆さんライオン軍って知っていますか?
西武ライオンズではなく”ライオン軍”です。