
こんにちは、平山です。連休を利用してヨーロッパ旅行に行ってきました。
旅の中で大手ファストフードチェーンのバーガーキングに立ち寄ることがありまして、
そこで感じた欧米の“キャッシュレス社会”について思ったところを今日は書いていきたいと思います。
バーガーキングの店先に並ぶ機体
フランスはパリのバーガーキングに入ったときです。
店先にはなんと…
日本のバーガーキングでは見たことのない謎の機械が何台も陳列されていました。

フランスのバーガーキングは食券制なのかな?と近づいてみます。
なるほど。これは確かに券売機のよう。
でも肝心のお金を入れる場所がありません。
あるのはカード挿入口と番号ボタンのみ。
そう、これは
“クレジットカード専用のセルフレジ”
だったのです。
クレジットカード専用セルフレジの実力
クレジットカード専用のセルフレジの流れはいたってシンプル。
- 画面で注文したい商品をタップして選択。
- 注文を確定したらクレジットカードを機体に差し込み暗証番号を入力。
- 発券された番号付きレシートを受け取って完了。
番号票を持ってカウンターで並べば注文した品が出てきます。
僕も実際にトライしてみましたが、このセルフレジ、なかなか素晴らしいんです。

画面での注文は小さな紙のメニューを見るよりわかりやすかったですし、
言語が通じない国であっても間違えることなく、自分が欲しい商品をスムーズに注文することができました。
そして何と言っても商品が提供されるまでのスピード感が違います。
セルフレジの機体は多く設置されているので通常のレジに並ぶよりも早く注文をすることができます。
また、店側からすればレジ打ちの人数を削減することができるので人件費の削減にもつながりますね。
これは推察ですが、機体がクレジットカード専用となっているのは、売上金の回収や、つり銭補充などの手間がかからないからでしょう。
まとめ:セルフレジの魅力
- レジカウンターに並ばなくていいのですぐに商品が手に入る(客側)
- 大きな画面を見ながら商品を選べる(客側)
- レジ打ちの人員を減らせる(店側)
欧米のキャッシュレス化と日本の現状
現在、西欧各国ではキャッシュレス化が進行しています。
特に北欧ではその傾向は顕著で、決済の98%がキャッシュレスで行われていると言われています。
いち早くキャッシュレス社会を実現した先進国は北欧で、スウェーデン、ノルウェー、デンマークはいずれもGDPに対する現金の使用比率が5%を下回る。スウェーデンに至っては現金使用率2%。つまりキャッシュレス率が98%で、決済現場で現金はほとんど使われないのだ。「現金お断り」のショップや飲食店が増え、交通機関はほぼカードオンリー、現金では鉄道やバスにも乗れない。銀行はもはや現金を置かないキャッシュレス店舗が大半を占める。(PRESIDENT Online 2017年7月17日号 大前研一の日本のカラクリ『世界で加速する「キャッシュレス革命」』より)
西欧は現金よりも効率的に決済が可能なキャッシュレス決済が主流となり、現金での支払いの方が珍しいという状況です。
一方で日本に目を向けてみるとどうでしょう?
クレジットカードでの決済が徐々に普及していますが、店頭では現金での決済が主流であり、西欧とは逆に”カードお断り”という店もあります。
ネットで軽く調べてみたところ、なんと欧米でクレジットカード専用セルフレジを導入しているバーガーキングでさえも日本では”カード決済不可”だそうです。日本の現金決済がいかに主流なのかが垣間見えますね。
さいごに
今後、世界でさらにキャッシュレス化が進行していく中、日本のキャッシュレス化は進展していくのだろうか?
日本はキャッシュレス化で世界に取り残された国家になってはしまうと、どんな弊害が日本に影響を与えるのだろうか?
チーズバーガーを頬張りながら、そんなことを考えてみました。