「時給換算したら自炊はコスパ悪い」という理論には欠陥があるという話

こんにちは。平山です。今日は「時給換算」をテーマに書いてみました。

お時間ある方はぜひご覧になっていってください。

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2019.02.23

この記事の簡単なまとめ。

  • 平山は自炊をしていて、朝晩はもとより最近は弁当も作り始めたのだが、同期に「そこまでして節約をする意味がわからない」「作っている時間を時給で考えたら、自炊なんてコスパ悪いし外食した方がいい」と言われた
  • 「時給換算」の理論は欠陥がある。
  • 価値を見出したものに時間やお金を使えばいい。価値観は人それぞれだから何が絶対に正しいということはない。

「自炊は時給換算したらコスパ悪い」と言われた

僕は一人暮らしを始めてから、基本的に朝晩は自炊をしていて、昼も気が向けば弁当を作って持っていくというような生活をしています。

でも僕の会社では自炊をするという人は少数派で、朝昼晩外食という人も珍しくありません。当然、お弁当を持参する人というのはとても少なくて、50人中で5人くらい。他の人は外に食べにいったり、お弁当を買って食べたりと様々です。

そんな環境にいる僕なのですが、今日のお昼休みに同期の男の子に

自炊なんてして、そこまで節約して何か欲しいものでもあるの?
と聞かれました。

僕は料理が趣味の一つなので「自炊=節約」という意識はほとんどなかったのですが、彼にとっては「自炊=節約のために仕方なく行うこと」という式が成り立っているようでした。

続けて曰く、

だって、料理してる時間がもったいないじゃん。その時間を時給で換算したら、普通に外食したり買ったほうがむしろ安上がりだし、外食の方が合理的でしょ。

よく聞く話ですよね。「時給換算したら〜」っていう話は。
確かに時給1000円として調理に30分かけたとしたら、労務費500円+材料費込みとなって外食より高くつくという理論は、一見理論的ですし、説得力もあるように聞こえますよね。

でも僕はこの理論は正しいとは思わない。その理由をちまちま書いていきます。

「時給換算すれば〜」を考える

まず「時給換算すれば〜」の理論をおさらいするために下の表を見て欲しい。

ここでは200円の材料と30分の調理時間で外食した場合600円相当の食事が作れたとします。

また、労働は時給1000円とします。

調理にかかった30分を時給換算し、材料費に加えて自炊にかかった費用としましょう。

すると自炊の費用は500+200=700円となり、600円の外食の方がコスパが良いとなります。

一見正しそうに見えるけれど、実はこれ必ずしも正しくないと僕は思う。なぜなら、この労務費は実際には発生していないものだからだ。架空の時給を設定し、自分の架空労務費を計上するっていうのは違和感がある。実際のキャッシュフローベースで考えれば、どう考えたって自炊の方がいいに決まっている。

しかし料理が時間を取るということはまぎれも無い事実である。そこで今回はそれぞれの行動をとった際に、実際にどんな余剰が発生しているのかに焦点を当てて比較してみたい。

それぞれの行動によって実際に発生した余剰を纏めたものが以下の表となっている。

外食をした場合、自炊にかかった0.5時間が余剰となり、一方で自炊をした場合は外食でかかった400円が余剰になる。

これらの余剰のどちらをより好むか、という比較こそ意味を持つのではないだろうか。

簡単に言えば、「料理をしないで節約した0.5時間と外食をしないで節約した400円どちらに価値があると見るか」ということだ。

節約した0.5時間で400円以上の価値があると思う行動ができる人にとっては外食は自炊よりも”コスパ”が良いだろうし、その逆もまた然りだ。

この文章を読んでいる読者の方はもしかすると今、「じゃあ自分は30分にいくらの価値を見いだすだろうか」と考えているかもしれない。そのことを考える際には以下の2つの点を考慮することを忘れてはならない。

  1. お金は貯めておくことが出来るが、時間は貯めておくことはできない。
  2. お金の価値も時間の価値も変動する。
まず1点目だが、お金は貯めておくことが出来る。何を当然のことを言っているのだと思うかもしれないが、これは非常に大事なことだ。今回の自炊の例で言えば、余剰金として得られた400円は何もその日に使う必要はない。貯めておいて後々に使うことが出来る。1食400円余剰金が出たとして、30日で400*30*3=36,000円だ。400円では出来ることは限られてしまうが、36,000円と聞くと色んなことができそうだし、もし1年貯めたとすればもっと大きなことが出来るだろう。

しかし一方で、余剰時間として得られた0.5時間は貯めておくことはできない。その日のうちに使われてしまう。たとえ何もせずにぼーっとケータイを眺めていたとしても、時間は過ぎ去ってしまう。後にまとめて使うことは決してできない。その日その日の時間をどう使うか、自分の力量が試されると言っても過言ではない。

2点目、お金の価値も時間の価値も変動するものである。確かに額面でのお金の価値はほぼ変わらない。物価の多少の変動はあるが、いきなり昨日100円で賈えたものが今日10,000円になったりということは現代の日本ではなかなか考えられない。いつ使っても大体のお金の価値は変わらない。でも、例えば「月収が20万円の時の1万円の出費」と「月収が40万円の時の1万円の出費」の価値はおそらく、違う。額面の価値にとらわれ過ぎてはならない。

また時間の価値も状況によって変動する。一刻を争う状態の1時間と、余暇の1時間は全く違うものだろうし、自分のやりたいことに熱中する1時間と、やりたくないことをやらされる1時間でも、また価値は異なるはずだ。いつ何をするかによって自分の時間の価値は大きく伸び縮みするだろう。

ここまで読んでくれた読者の方は適当に用意した「時給1000円」という指標を使った「時給換算」という理論が確かでないこと、そして一概に「外食がコスパが良い」や「自炊の方が良い」と言えないことを理解していただけたのではないだろうか。この記事を読んだことを機に、今一度、ぜひ自分の価値観を見直して見てはどうだろうか。

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