「バカッター」「バカスタグラム」で炎上「バイトテロ」はなぜ起きるのか?

こんにちは。平山です。

最近、SNSでのバイトの不適切動画投稿&炎上が話題になっていますね。ざっと調べただけでも、

「バカッター」で高額損害賠償も セブンでも悪ふざけ動画発覚…謝罪 くら寿司は「法的処置準備」

ビッグエコー店員がから揚げを床に、謝罪文発表 元動画は2018年以前に投稿

すき家「不適切」動画で謝罪…股間にお玉当てつけるなどした店員を処分へ

たくさん出てきました。僕も騒動の概要は知っていましたが、全部を把握しているわけではなかったので、この件数には驚きました。

今日は、そんなバイトの炎上について

  • なぜ不適切行動が起きるのか
  • 賃金を上げれば解決するのか?

という2点についてサクッと纏めていきます。

なぜ不適切行動が起きるのか

なぜ、バイトで不適切な行動をしてしまうのでしょうか。

それは「バイトに対するモチベーションが低い」からでしょう。

もしも「このバイトを続けたい」(バイトに対するモチベーションが高い)と思っているのであれば、不適切な行動はしないはずです。逆に「バイトなんて好きじゃない」「辞めてもいい」と思うことは不適切な行動を起こしてしまう要因になりえます。

では次に、なぜバイトのモチベーションが低いのか、について考えていきましょう。

ハーズバーグ(1923~2000)の動機付け理論によると、モチベーションを決定するものには大きく分けて不満足要因満足要因の2つがある、と言われています。不満足要因は従業員の不満足を減らすことにつながるものです。例えば賃金や人間関係、作業条件などです。

一方で、満足要因は従業員の「満足」を満たすものです。例えば、仕事そのもののやりがいであったり、責任などです。

では、炎上してしまったバイトはこれらの不満足要因と満足要因を満たしているでしょうか?

不満足要因の一つ「賃金」をみてみると、炎上の舞台となっている「コンビニ」や「飲食店」の賃金は全国平均時給を大きく下回り、賃金が最も低い業種の一つであると言えます。

(出典「平均時給レポート2019年2月号」an report

では、満足要因はどうでしょうか。

炎上動画を投稿しているのはおそらく学生ですが、彼らがアルバイトをする理由は「お小遣いを稼ぐため」であり、「生計を立てるため」ではありません。軽く仕事して、お小遣いを稼ぐ、という感覚でやっているので、そもそも仕事に対してのモチベーションは低いのではないでしょうか。

さらに、大手チェーンの飲食店やコンビニの業務はマニュアル化がされており、業務は殆どのルーティンワークであるため、仕事にやりがいなどを感じることも難しいでしょう。

賃金を上げれば解決するのか?

次に、賃金を上げれば「バイトテロ」はなくなるのか?という話に移りましょう。

昨今のワイドショーや記事を見ていると「バイトテロが起きるのは低賃金が問題だからだ」という主張をよく見ます。また、それに対して「賃金なんて関係なくて、やっている奴がバカなだけでしょ」と反論するのは最早テンプレになりつつあるのでは?と思うほど。

ここから先は、この不毛な議論について分析していきます。

先ほどのハーズバークの動機付け理論でも賃金は「不満足要因」の一つになっていましたが、ここでは新たにもう一つ、「効率賃金仮説(Efficiency wage)」理論を引用します。

効率賃金仮説(Efficiency wage)によると「市場価格よりも高い賃金を支払うことで従業員の生産性は向上する」と考えられています。簡単に言うと「普通より高い給料を払えば、従業員は普通よりも良い仕事をする」と考えられていると言うことです。

実際、僕もこれは自身の経験から思い当たるフシがあります。学生時代に某超有名百貨店の売り場でバイトをしたことがあるのですが、時給はなんと1300円。他にやっていたバイトの時給が1050円だったこともあり、「これは頑張らないといかんな」という思いつつ、売り場を右に左に駆け回ったのを覚えています。

とは言え、賃金を上げたからと言ってバイトテロが一概になくなるとは言えません。

なぜならば、賃金はあくまで動機付けの一要因に過ぎないからです。賃金が良くても、職場の雰囲気や労働環境が悪ければバイトに対するモチベーションは上がりませんし、賃金以上の仕事を任されれば、相対的な賃金の満足度は減少します。

それゆえに、賃金だけではない総合的な職場の改善がバイトテロの減少に必要なのではないでしょうか。

巷では「バカがいるから炎上騒動が起こる」というような会話を耳にしますが、問題は当事者のみにある訳ではないと僕は思います。勿論、炎上させた従業員のモラールの低さが最終的な原因ではありますが、その従業員を雇い入れた人がいて、従業員には管理者がいるはずです。

問題の表面を嘗めて、「バカが悪い」「賃金が低いのが悪い」などと言って犯人探しをすることは何の役にもたたないのではないでしょうか。多角的に、違った景色から問題を見ていかなければいけないのではないでしょうか。

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